同人誌印刷 用語集「印刷用語 と」
【 透過原稿 】
透過光で見ることができる原稿。
主としてカラーフィルムのこと。
【 陶器印刷 】
陶器に絵付けを行う印刷の方法。
スクリーン印刷による直接印刷方法と、特殊転写紙に印刷された図柄を陶器に転写し、焼成によって発色させ固定させる方法とがある。
【 謄写印刷 】
謄写版原紙をステンシルとして用いる孔版印刷。軽印刷分野で、経済性、簡易性などの利点のため小部数の印刷に適している。
【 当方紙 】
印刷物の受注のさい、印刷会社側が印刷用紙の購入、準備をすることをいう。
出版社などの発注者が用意して支給するのを、印刷会社からみて先方紙というのに対する語。
【 透明インキ 】
光を透過するカラーインキで、とくに分散された顔料の粒子が小さく、ビヒクルとのぬれがよいインキ。
下地を被覆する力は小さいが、プラスチックフィルムなどに印刷して透過光で見る色彩は鮮明で効果がある。
OHP、カラーフィルター用印刷などに有用。
【 通し 】
印刷機の生産量を表す単位。
通し数ともいう。
1色機の場合は、通し数=印刷枚数となるが、4色機の場合は通し数=4×印刷枚数となる。
【 胴仕立て 】
枚葉オフセット印刷の版やブランケットの裏側に紙や布などを入れて胴径の大きさを調整し、適性な印圧、弾力性が得られるように仕立てること。
【 胴刷り 】
枚葉印刷機で印刷中、紙が供給されないのに圧胴を逃がし損ね、版またはブランケット胴が直接圧胴に当たり絵柄が転写されること。
【 胴逃がし 】
印刷機運転中にブランケット胴を逃がし、圧胴との接触を断ち印圧をなくすこと。
【 胴貼り 】
円圧式凸版印刷機の圧胴表面に紙、布、ブランケットなどを巻きつけて所定の胴の厚さに仕立てる。
【 胴貼り紙 】
円圧式凸版印刷機の胴表面に巻く紙。
【 胴枕 】
印刷機の版胴、圧胴、ブランケット胴の左右両サイドを輪状に高くした部分。
【 特色 】
イエロー、マゼンタ、シアン、墨の4色以外に、特別に調合された色。
【 とじしろ 】
製本のさい、平綴または穴あけのために用意する余白のこと。
【 ドットゲイン 】
印刷をするさい、印刷版の網点の面積が印刷物のインキの面積とは一致せず、一般には印刷物の網点の面積の方が大きくなる。
この大きくなった状態をいう。
印刷時の圧力が強い、インキが軟らかいとドットゲインは大きくなる。
よい印刷再現を得るにはドットゲインをできるだけ小さくすることが大切である。
オフセット印刷の場合、輪転印刷は枚葉印刷と比べると大きい。
印刷版を作る工程であらかじめ網点を小さく再現させておくことが通常行われている。
【 凸版インキ 】
凸版印刷に用いられるインキの総称であり、凸版の印刷版面から直接に紙その他の印刷素材に転移される方式に使われるインキ。
【 凸版印刷 】
凹凸のある版の凸部にインキを付け、紙などに押圧してインキを転移して印刷する法。
【 凸版輪転機 】
輪転版による凸版印刷機の総称。
【 扉 】
本の部分名。
前付けの一種で見返しの次に位置し、書名、著者名、出版社名などを印刷する。
【 ドブ 】
「多面つけ」で印刷するときに、天地左右に接する印刷面との間に空きをとる必要がある。
仕上がり線と製版線の間の裁ちしろを含め、大裁ちする場合に必要なこの空きをいう。
【 ドライオフセット 】
湿し水を使わないオフセット印刷で一般に凸版を使う。
湿し水を使う一般のオフセットに対しての呼び方。
【 ドライダウン 】
紙への印刷直後の印刷物は、顔料、樹脂、溶剤がバランスよく塗膜を作るために光沢がよいが、乾燥する過程で一部の樹脂や溶剤分が浸透することによって印刷表面の光沢が低下する現象をいう。
【 ドライトラッピング 】
先刷印刷の完了後、乾燥したインキ皮膜の上に後刷インキを転移させることをいう。
【 ドライヤー 】
酸化重合型インキの乾燥促進剤。
【 トラッピング 】
多色印刷時における見当ずれにより、色の境界部分において下色などが現れてしまうことを防ぐため、隣接する一方の色を太らせて色を重ねること。
【 トンネル 】
乾燥ユニットのことで、フレキソ印刷機では共通圧胴型、スタック型供、印刷ユニット間のパスを短くしているため、その間の乾燥は次色の印刷に支障のない程度としている。
そのためトンネルは、被印刷物の最終色を印刷後、まとめて全色を乾燥するように設置されている。
【 トンボ 】
製版、印刷工程で、工程内の品質管理の指標、印刷体裁の指標および製本加工の指標として使用するマーク。