「背幅」同人誌印刷 用語集
同人誌の厚さで、背になる部分の厚みを言います。
いわゆる同人誌の厚さです。
背幅という言葉をよく使うのは表紙やブックカバーの原稿を作る時で、
表1、表4の間に背の厚みを入れます。
背幅というのは同人誌の中でもよくある無線綴じという製本方法で必要になり、
本の中心をホチキスの針のようなものでとめる中綴じという製本方法では背幅はありません。
背幅は本文に使う紙の厚さとページ数で決まります。
背幅の計算方法は
■上質90kg、小説用コミック紙
本文ページ数/16=背幅mm
本文64ページで本文の紙質が「上質90kg」の場合
本文64ページ/16=4 → 背幅4mm
■上質110kg、アドニスラフ、コミック紙ローズ、スカイ、スノー、クリーム
本文ページ数/13.5=背幅
本文80ページで本文の紙質が「上質110kg」の場合
本文80ページ/13.5=5.9 → 背幅6mm
■コミック紙ラフホワイト
本文ページ数/12.5=背幅
本文48ページで本文の紙質が「コミック紙ラフホワイト」の場合
本文48ページ/12.5=3.8 → 背幅4mm
※小数点以下は0.5mm単位で四捨五入して大丈夫です。背幅を計算したら5.625mmになった場合 → 5.5mm。
同人誌の表紙原稿では背幅をあえてつくらない代わりに、
表1側の絵柄を背幅に使ったり、表4側の絵柄(これはあまりありません)を背幅にすることもあります。
この場合は表1、表4ともに使う絵柄のほうを背幅分サイズを大きくしておく必要があります。
ある程度背幅があるとそこに文字やタイトルなどを入れることが可能です。
ただ、背幅ギリギリの幅の文字ですと製本の時に少しでもずれると表1や表4にまわりこんでしまうため、
左右の余白に1ミリ以上は余裕をもった大きさの文字のほうが良いです。
背幅の計算を間違えて広くしすぎてしまうと同人誌の表1、表4の絵柄が切れてしまいます。
狭くしすぎてしまうと表1、表4の絵柄が足りなくなってしまいます。
余談ですが、背の角がきっちり角張っていると良い製本と言われます。
背の角が丸いとなんとなくもっとしますね。
同人誌を現場で製本する時には気を付けています。
一般的に説明すると以下のようになります。
同人誌の「背幅」は、本の背の部分の幅を指します。
背幅は、本が書架や本棚に収められる際に必要なスペースを決定するために重要な要素です。
また、出版社や印刷所などの制作段階で、本のデザインや製本方法を決定する際にも考慮されます。
背幅は、同人誌の厚さによって決まります。
背幅は、製本時に使用されるカバーの幅や本の背表紙の幅を決定するため、
同人誌の外観や仕上がりにも影響を与えます。
背幅が広い同人誌は、書棚や本棚に収める際に多くのスペースを必要としますが、
ページ数が多い本や大きな本には広い背幅が必要です。
一方で、背幅が狭い本はスペースを節約できますが、
ページ数が少ない本や細かい本に適しています。
同人誌の製本時に背幅を決定する際には、製本方法や用紙の厚さ、
ページ数、同人誌のサイズなどの要素を考慮して適切な背幅を選択することが重要です。