「無線綴じ」同人誌印刷 用語集
同人誌の背を糊でとめる製本方法です。
同人誌でも、書店に売っているような一般書籍でも一番多い製本方法ではないでしょうか。
上の写真のように本文を表紙でくるんで、そのくるんだ部分を糊でとめています。
糊は接着剤やボンドのようなものではなく、熱で溶ける糊です。
キャラメルのような固まっている糊を製本機の窯に入れ熱をかけて溶かします。
製本時に糊づけして、少し時間がたてば冷えて固まります。
ROSA ROZZAの無線綴じは2種類のやり方をしています。
1.ペラ丁合
本文を印刷した後に1ページづつバラバラに切ってしまいます。
その後に丁合機という機械にバラバラに切った本文を乗せてページの順番にします。
丁合されて出てきた本文は1冊づつページが順番になっています。
それを手作業で製本機に入れ表紙を付けます。
機械のセットが簡単なので少ない部数に適した製本方法です。
手作業で本文を入れるので大部数には適しません。
かなり時間がかかってしまいます。
2.折り、製本ライン
本文を折り機という機械で8pとか最大16pに折ります。
折り機はこちら。
結構複雑な機械です。
この折り機で折った同人誌の本文を製本の鞍という場所に乗せます。
これが鞍。
一か所に最大16pなので本文が48pの同人誌は鞍を3つ使います。
鞍に乗せた本文は順番に流れていき、本文の順番になり表紙が合体します。
この製本方法はセットに時間がかかるので小部数には向きません。
その代わりセットしたら速い。
1時間に数千冊はできます。
無線綴じの場合、糊の量の調整が難しいです。
少ないと表紙や本文がはがれてバラバラになってしまうし、糊が多いと背だけ厚い同人誌になってしまいます。
背の角がカチッと角張った本が良いとされています。
丸まった背はあまり見栄えが良くないようです。
特にページの少ない薄い同人誌は調整が難しいですね。