「5色印刷」同人誌印刷 用語集
一般的な印刷プロセスでは、CMYKの4色印刷(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)が一般的ですが、
特定のプロジェクトやデザインにおいて、追加の色が必要な場合があります。
この追加の色を含めることで、より豊かな色彩表現や特定の効果を実現できます。
「5色印刷」は、通常のCMYKに加えて、1つの追加色を使用する印刷を指します。
この追加の色は、通常は特定の効果を強調するために使用されます。
4色では表現できない色を追加のインクで表現します。
以下は、5色印刷の一般的な追加色のいくつかの例です:
〇パントンカラー
パントンカラーは、特定の色に対応する番号で識別される色の標準化システムです。
CMYKには含まれていない、より鮮やかで特定の色を追加するために使用されます。
〇メタリックインク
メタリックインクは、金属の光沢や輝きを再現するために使用されます。
これは、特定の部分に高級感や目を引く効果を与えるのに役立ちます。
よく使うのは金や銀で、箔押しまでの色はでませんが安くできます。
パールインクなどもあります。
〇フローエージェント
フローエージェントは、特定の部分に光沢や保護を加えるために使用される透明なインクです。
これは、印刷物の特定の部分を目立たせたり、耐久性を向上させたりするのに役立ちます。
マット紙などに使うと効果があります。
5色印刷は、特定のデザインやプロジェクトにおいて、
追加の色を活用することでより効果的な印刷物を作成するための選択肢です。
特に特定の効果を強調したい場合や、特殊な効果を求める場合に役立ちます。
以上のように5色印刷は通常のカラー印刷にもう一色加え5色の印刷をすることです。
同人誌印刷で5色印刷というと基本の4色(CMYK)+蛍光ピンクの5色をイメージすると思います。
キャラクターの肌を綺麗に印刷するために蛍光ピンクを使います。
または基本4色+金や銀など。
実際にこのパターンが多いです。
しかし、5色印刷はインクを5色使うという意味なので特色5色でも5色印刷です。
アナログ原稿のころの印刷では特色5色やそれ以上の色数もやったこともあります。
原稿が5枚あって、それぞれ違う色のインクで印刷。
今はデータで簡単にカラー原稿ができてしまうので特色の多色刷りは減りました。
しかしデータでも基本は4色なので5色印刷にするには技術が必要です。
さらにアナログ原稿の時の5色印刷は熟練の職人さんの技が必要でした。
基本4色の赤に蛍光ピンクを混ぜてする方法もあります。
5色印刷よりお安く早くできますが、赤が明るい色になるため
血のようなしっかりとした赤の色が出なくなります。
どっしりとした濃い赤も出したい、キャラクターの肌は明るく綺麗に、
ということなら蛍光ピンクを加えた5色印刷になります。