「CMYK」同人誌印刷 用語集
CMYKとは色の3原色、青(C:シアン)、赤(M:マゼンタ)、黄(Y:イエロー)
に黒(K:ブラック)を加えた4色のこと。
同人誌などの通常のカラー印刷では原稿をこの4色に分けて版を出し印刷機にかけて印刷します。
オフセット印刷の場合、この4色のインクを使ってカラーを印刷します。
印刷機では紙を乗せて、黒 → 青 → 赤 → 黄の順に印刷します。
色の3原色は光の3原色(RGB)と違い、混ぜるほど色が濃くなる減法混合です。
同人誌などのカラー印刷はこの4つの色のインクの点で表されています。
点の割合によって色の変化を出しています。
人間の視覚は約360nm~830nmでこれを外れると赤外線や紫外線というものになります。
この視覚の範囲内なら色の3原色で表現できるということです。
なぜ色の3原色にプラスして黒(K)が必要なのか。
視覚の範囲内なら理論上は光の3原色で表現可能なのですが、
実際に印刷インクは理想的な色になっておらず、微妙に違う色の要素も入ってしまいます。
なので3色全て混ぜても真っ黒になりません。
そこで補助色としてCMYにKを加えて黒を表現しています。
ちなみに黒のKはKUROからとったKでもなくBLAKからとったKでもありません。
Key Plate(キープレート)からとったKです。
同人誌印刷の場合、イラストを明るく(特に肌)印刷するために蛍光ピンクを使った5色印刷もありますが、
一般的にはカラー印刷はCMYKの4色印刷です。
このため、印刷機は4色機といって4色を一度に印刷できる機械がよくあります。
同人誌のカラー原稿がアナログの頃は、カラーが入稿されるとカラースキャナーでCMYKの4色に分版し、
それを何枚もフィルムを使ってタイトルを入れるなどをし、最終的にCMYKの4枚のフィルムにしていました。
データになった現在はパソコンでイラストを描くとそのままCMYKに変換でき、
それをCTPという印刷機につけるプレートに直接出力できるようになりました。
これで入稿から印刷までがものすごくスピーディーになりました。
CMYKがどの配合だとどの色になるのか、カラーチャートという冊子が販売されています。
中はこのようになっています。
CMYKがどの割合だと印刷した時にどんな色になるのかわかるチャートです。
大変便利です。
同人誌の原稿がデジタルになってからはパソコンの画面でだいたいの色がわかるので、
このカラーチャートも使う機会が減りました。
しかし、パソコンの画面の色が実際に紙に印刷された時にはどのような色になるか、
という確認はできますね。
一般的なCMYKの説明はこのようになります。
CMYKは、印刷における四色刷りの色モデルを示す略語です。
それぞれの文字は、印刷に使用されるインクの色を表します。
- C(シアン):青緑色のインクを表します。
- M(マゼンタ):赤紫色のインクを表します。
- Y(イエロー):黄色のインクを表します。
- K(ブラック):黒色のインクを表します。
CMYKの色モデルは、印刷において一般的に使用される色モデルであり、
写真やイラスト、テキストなどの色を再現するために広く使われています。
この色モデルは、光の原色である赤、緑、青(RGB)の色モデルとは異なり、
物体が光を吸収するという印刷の特性に基づいています。
CMYKの四つの色を組み合わせることで、さまざまな色が作られます。
例えば、シアンとイエローを組み合わせると緑が作られますし、
マゼンタとイエローを組み合わせるとオレンジが作られます。
また、全ての色を重ねて印刷すると黒に近い色が作られますが、
印刷においては黒(K)を使用することでより深い黒色が得られます。
CMYKの色モデルは、印刷業界で標準的な色モデルであり、
デザインソフトウェアや印刷機器において広くサポートされています。
プリント物の作成やデザインにおいては、CMYKモードでカラーを調整し、
正確な印刷結果を得ることが重要です。