「CTP」同人誌印刷 用語集
CTP(Computer-to-Plate)は、コンピューターから版への直接画像転写を意味します。
印刷に使う版を出力する機械、版です。
CTP技術は、デジタル技術の進歩により導入され、
従来のフィルムベースのプリプレート(Computer-to-Film)システムに取って代わりました。
CTPシステムでは、印刷プレートがレーザー光やLED光源などの光源を使って直接露光されます。
これにより、プリントプレートの製造プロセスが簡素化され、高品質の印刷物を迅速に生産することが可能になります。
CTP技術は、以下のような利点を提供します。
〇高品質な印刷物
CTPシステムは、高解像度のレーザーやLED光源を使用してプレートを露光するため、
高品質な印刷物を生成します。これにより、微細なディテールや滑らかなトーンの再現が可能になります。
〇生産性の向上
CTPシステムは、デジタルファイルから直接プレートを製造するため、
フィルムを使用する従来の方法よりも生産性が向上します。
これにより、印刷プロセス全体の効率が向上し、迅速なターンアラウンドが実現されます。
〇正確なカラーレジスト
CTPシステムは、デジタル技術を使用して画像を直接プレートに転写するため、正確なカラーレジストが実現されます。
これにより、色の位置ずれやずれを最小限に抑えることができます。
〇環境に優しい
CTPシステムは、フィルムを使用する従来の方法に比べて、化学薬品の使用量が減少し、
廃棄物が削減されるため、環境に優しいです。
CTP技術は、印刷業界で広く採用されており、高品質で効率的な印刷を実現するための重要なツールとなっています。
CTPができる前はフィルムを作成し、それをアルミの版に焼き付けていました。
焼き付ける時にフィルムを版に乗せて位置を合わせるのは手作業。
ルーペなどを見ながら合わせていました。
これは手作業なので、場合によってはずれがでてしまいます。
同人誌の本文などのように1色印刷ならまだ大丈夫ですが、
カラーは4版重なるため、位置がずれると仕上がりに影響がでてしまいます。
また、フィルムの場合はゴミやほこりが入る可能性もあります。
印刷の現場ではよく版のゴミ取りなどやっていました。
CTPではずれやゴミなどがないことで大変便利になりました。
同人誌印刷の精度もあがりましたね。