同人誌印刷 用語集「印刷用語 い」

同人誌印刷 用語集「印刷用語 い」

 

【 板紙 】
厚さ0.3mm以上または坪量100g/平方メートル 以上のいずれかにはいる紙で、比較的かたく、腰が強い。

ダンボール原紙、黄板紙、白板紙、チップボール、色板紙、建材原紙などがある。

 

【 一部抜き 】
製本開始前に表紙、本文見返し、扉など、1冊の本を構成する部品を取り揃えること。

これにより作業指示書との照合を行い、丁合い順序などの間違いを事前に防ぐことができる。

 

【 いちょう 】
製本用具の一種で、表紙のみぞの焼付けなどに使用されるこて。

 

【 1回転印刷機 】
版盤1往復に対して圧胴が1回転する円圧印刷機。

 

【 糸かがり 】
製本の折丁を1折ごと糸でとじ合わせること。

糸かがりは家庭用ミシンと同様に針と糸で折丁背に糸を通しながら各折丁をとじ重ねる。

 

【 EPSファイル 】
1ページの組版情報を記述するポストスクリプト言語プログラムで、通常、別のポストスクリプトの記述の中に組み込むことができる。

ポストスクリプト言語で書かれたデータを異なるアプリケーション間で使用するために作られたフォーマット。

 

【 イミテーションアート紙 】
印刷適正を特にあげるため、パルプに多量の填料を配合して抄造し、強光沢仕上げを施した印刷用紙。

 

【 イメージスキャナー 】
一般的には、三次元計測や衛星画像などに代表される、対象物をディジタル画像データとして入力する装置をいう。

印刷分野においては、スキャナーやカラースキャナーと同じ意味に使われている。

 

【 イメージセッター 】
DTPなどで作成したデータをフィルムや印画紙に印刷するために使用される高解像度プリンターの一般呼称。

 

【 色合わせ 】
指定色の見本に合わせてインキを作ること。

普通、見本の主体色を判断しこの主体色のインキを中心に他の色のインキを混ぜて作る。

 

【 色浮き 】
アカ浮きを抑えるというように用いる。

画像中のある部分に別の色が感じられて本来の色でないと思われるときに使う。

 

【 色温度 】
黒体放射の分光分布が、その黒体の温度によって一意に決まることを利用し、ある放射光の色度をこれと同じ色度の色光を放射する黒体の絶対温度で表したもの。

 

【 色温度計 】
光源の色温度を近似的に計測するための計器。

光をフィルターで赤、緑、青成分に分け、この強度比から色温度を算出する。

 

【 色校正 】
色指定した部分がその通り印刷されているか確認、チェックする作業。写真版などが正しい色や調子で再現されるような製版がなされているか、校正機などで行うのが一般的。

 

【 色校正刷り 】
色校正により印刷された印刷物。

 

【 色再現 】
多色印刷、カラー写真、カラーテレビジョンなどで、元の色を再現すること。

 

【 色指定 】
文字、イラスト、図形などに着色を行う場合の指定。割付け指定紙上の着色を行う部分に引き出し線でCMYKの各網%を明記する。

または各インキメーカーで作成されている色見本帳を添付して指定が行われるのが一般的。

通常、指定ない場合はKのベタが基本。

 

【 色修正マスク 】
マスキング操作により色修正するためのマスク。

ポジおよびネガの2通りがある。

 

【 色分解 】
カラー原稿を印刷するために、原稿の各色をイエロー、マゼンタ、シアン、およびグレーバランスを整えるためのブラックの各成分に分けること。

レンズまたは光源にフィルターをかけ、パクロフィルムに撮影する。

 

【 色ぼかし 】
印刷物のハイライトからシャドーまで連続的に平網の濃度変化をつけたもの。

 

【 色補正フィルター 】
写真撮影したり、カラー原稿を複製しカラーフィルムを作るさい、元の原稿の色を調整するために用いるフィルター。

 

【 色分かれ 】
顔料が複数種混合されたインキにおいて、インキ表面に一種類の顔料が浮いて異なった色が現れる状態。

顔料の比重の差。分散度の差があるインキの内部対流現象によって起こる。

 

【 印画紙 】
写真印画を作る感光紙。

おもにハロゲン化銀乳剤を紙面に塗布したもので、現像印画紙と焼きだし印画紙に分けられる。

 

【 インキ出しローラー 】
インキ壺を構成するローラー。

これが少しずつ回転し、ブレードとの隙間からインキを導き出す。

インキ出しローラー上に形成されたインキ皮膜はインキ移しローラーに間欠的に接触し、インキ練りローラーへ転移される。

 

【 インキ着けローラー 】
版面にインキを着けるローラー。

版面に均一なインキ膜を形成するために、直径の異なる数本のローラーで構成されることが多い。

 

【 インキ壺 】
印刷機においてインキをためておく部分。

オフセット印刷機では、回転するインキ出しローラーとブレードとの隙間を複数の調整ねじで変え、印刷幅方向のインキ膜厚を調整する。

 

【 インキ練り盤 】
インキをへらで練ったり混合したりする板。

おもにオフセットインキの特色の調肉に使われる。

 

【 インキ練りローラー 】
インキ移しローラーからインキ着けローラーまでの間のローラーの総称。

インキ壺からのインキが版面へ供給されるまでの間に、一部ローラーを揺動させてインキを練り、インキの流動性を保つ働きをする。

 

【 インキ粘度コントローラー 】
おもにグラビア印刷、フレキソ印刷で使用される、印刷中のインキの粘度を一定に保つための装置。

 

【 インキの裏回り 】
スクリン印刷において、不良の原因となる現象の一つ。

インキがスクリン版の画線部周囲ににじみ出す現象。

 

【 インキプリセットシステム 】
オフセット印刷において、インキ壺のインキキーおよびインキ出しローラーの回転量を、印刷開始前に自動的にセットするシステム。

 

【 インキべら 】
印刷インキを練ったり、インキ壺を交換したりするときに用いる鋼製のへら。

 

【 インキローラー 】
インキを練ったり、版面にインキを着けたりするために用いるローラー。

鉄芯に厚くゴムを被覆したゴムローラーが一般的。

 

【 印刷圧 】
印刷のさい、版面またはブランケット面のインキを紙面などの被印刷面に転移させるために加える圧力。

略して印圧ともいう。

 

【 印刷インキ 】
着色材としての顔料または染料をビヒクルに分散し、必要に応じてワックスコンパウンド、ドライヤーなどの補助剤を加える。

 

【 印刷適性 】
良好な印刷の仕上がりに欠くことのできない被印刷体およびインキ、ロールなどの印刷材料に求められる性質。

被印刷体の代表として紙があげられる。

 

【 印刷適正試験機 】
印刷工程に使用される材料が備えるべき性質を評価するための試験機の総称。

 

【 印刷版 】
画線部と非画線部からなり、画線部のみに印刷インキを着け、被印刷体もしくはインキ間接受理体にインキを転移させるもの。

 

【 印字 】
一般には紙や印画紙、フィルムなどに文字を像として出すことをいう。

実際にはワープロなどで紙に文字を打ち出す。

 

【 インスタントレタリング 】
透明なシートに特殊な方法で印刷、加工され、上からこするとシートからはがれ転写される文字や記号などのこと。

通称“インレタ”と呼ばれる。

 

【 インディアペーパー 】
辞書、聖書などに使用される20~30g/平方メートル の薄葉紙。

不透明で、しなやかさをもつことが要求される。

 

【 インフィードローラー 】
巻き取り紙を用いる印刷機や加工機において、給紙部から印刷部または加工部へ向かうウェッブの張力変動を少なくするように制御し、品質を安定させるためのシステム。

 

【 インフィードローラー 】
巻き取り紙を用いる印刷機や加工機において、走行紙を給紙部から印刷部に送るために設けられた駆動ローラー。

 

【 インライン印刷機 】
印刷ユニットごとに圧胴を備え、グラビア印刷機のように直線上に配置したフレキソ印刷機。

巻き取りのほかシート印刷も可能である。

印刷ユニット間の距離を確保できるので、乾燥ユニットを組み込むことができる。

 

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