同人誌印刷 用語集「箔押し」
箔押しとは金箔や銀箔などの薄い金属の箔を加熱や圧力をかけて素材の表面に転写することです。
同人誌印刷の場合で箔押しは、表紙のタイトル文字などによく使います。
上の写真の同人誌はタイトルだけでなく、髪の毛など細かい部分まで箔押ししています。
細かな合わせがあり、繊細は作業でしたが良い具合に仕上がってサークル様に喜んでいただきました。
箔は上の写真のように光るので高級感がでます。
また、金や銀で艶消しもあります。
PPやマットが貼られて同人誌の表紙に箔押しをするときは、ほぼ貼った上に箔押しをします。
箔押しをするには箔版という版を作ります。
ハンコのようなイメージで凹凸があります。
それを金箔や銀箔の上から熱と圧力をかけて紙に転写します。
箔は金、銀だけでなくメタリックホイルと呼ばれるものもあります。
ピンク、グリーン、レインボーなどあります。
また、ピグメントホイルといって顔料・染料を使った箔もあります。
箔押しが印刷と違うのは、
１．押せる素材の種類が多い。
印刷の場合は印刷機に通せる紙しか使えませんが、箔押しは上から押すだけなので、
印刷に使えないほど厚い紙とか、木や革など紙でない素材も対応できます。
２．完全に下地を隠す。
通常のオフセット印刷ではインクをのせても下地が透けてしまいますが、
箔押しの場合は完全に下地を隠します。
このような特徴がありますが、なんといっても高級感がでますね。
かといって使いすぎるとお値段がかかってしまいます。
箔押しのお値段はだいたい面積で決まります。
どれだけ箔の素材を使うかです。
同人誌印刷ではまれに表1全面に箔押しというのもありましたが（罫線のように）
だいたいがタイトルだけです。
もしくは表1のイラストの一部に。
同人誌の印刷以外で箔押しがよく使われるのは
結婚式の招待状や名刺、包装紙、箱などでしょうか。
もう少し詳しく説明すると。
「箔押し」とは、金箔や銀箔などの金属箔を使用して、印刷物の表面に特殊な加工を施す技術です。
箔押しは、文字やデザインに光沢や輝きを加え、印刷物の見栄えや高級感を向上させるために使用されます。
箔押しのプロセスは以下の通りです。
〇版の作成
まず、箔押しのデザインが入った版（箔押し版）が作成されます。
この版には、箔押しする箇所がくり抜かれたり、凹凸を持たせるための模様が彫り込まれています。
〇箔の準備
使用する金箔や銀箔などの金属箔が準備されます。
金属箔は、特殊な箔押し機に装填され、箔押しの準備が整います。
〇箔押しプロセス
印刷物の表面に箔押し版を押し付け、熱や圧力を加えて金属箔を転写します。
箔押し版がインクや特殊な接着剤とともに印刷物の表面に押し付けられ、金属箔が転写されます。
〇冷却と除去
熱を加えることで金属箔が印刷物の表面に転写されると、箔押し版が冷却され、金属箔が表面に固定されます。
残った箔は除去され、箔押しされた部分だけが印刷物の表面に残ります。
箔押しは、特に贈答品、包装、カード、ブロシュアなどの高級感を求められる印刷物に使用されます。
金箔や銀箔は光沢や輝きがあり、高級感や華やかさを演出するために非常に効果的です。
