同人誌印刷 用語集「印刷用語 う」
【 ウイジウイグ 】
入力から出力まで統合した文書編集制作システムに関する概念。
【 ウェット印刷 】
多色刷印刷機において、2色以上を連続的に印刷するさいに、1色印刷した直後、まだそのインキが乾かないうちに、次の色を刷り重ねる印刷のこと。
【 ウェットトラッピング 】
多色刷の印刷工程において、濡れている先刷インキの上に次のインキが転移すること。
先刷インキは印刷の瞬間、印圧によって表面粘度が上昇し、次のインキを捕らえやすいが、浸透の少ない紙、浸透の遅いインキ使用の場合は2~3色の先刷ベタがある場合はその後から印刷されるインキとの粘度差が少なくなり、転移度合いが小さくなる。
そのため後刷りインキほど膜厚を厚く印刷できるようなインキ濃度、印刷面積比から判断して刷り順を判断する。
【 ウェルダー加工 】
熱可塑性樹脂を密着する技術の総称。
一般的には高周波、あるいは超音波を利用した溶着をいう。
【 ウォーターマーク 】
オフセット印刷において、版に供給する水の量が多いとインキの版への転移が抑えられ、水の過剰分が筋状に濃度を低下させた不良印刷物をあすことがある。
その濃度の低い部分をいう。
【 ウォーターマークインキ 】
すかし用インキ。
アラビアゴム液をグリセリンに混合した水性低揮発性インキが一例であり、ゴムまたは金属版を用いて印刷する。
【 ウォッシング 】
オフセット印刷において、湿し水とインキがロール間で強制攪拌作用を受け、顔料の一部が水に移ることをいう。
【 浮き出し印刷 】
雌型と雄型を用いることにより、印刷と同時に画線部を浮き出させる印刷方式。
【 浮汚れ 】
インキまたはインキ中の顔料が湿し水に浮いたり、懸濁したりすることで、版面上に発生するオフセット印刷の汚れ。
【 打返し 】
ページ物を印刷する版を組み付けるさいに、表裏にあたる版おを同時に組み付けて用紙の片面に印刷、それを左右逆に裏返し、もう片面に印刷する方法で用紙1枚で2部印刷可能となる。
【 内校 】
内校正の略。
印刷会社などで校正刷りを発注者に渡す前に印刷されたカラーの色調、誤字、脱字、などをチェックするために行う校正。
【 打抜き 】
紙器加工において、印刷の終了した板紙を所要のカートンブランクに打ち抜き、筋付けを行う工程。
【 埋まり 】
印刷時に生じるトラブルの一つ。
ネームおよび写真のシャドー部の非画線部に紙粉またはインキ顔料が埋まり印刷再現トラブルが生じる現象。
【 裏移り 】
積み重ねられた印刷物の状態で生じるトラブルで、用紙表面または裏面のインキがその反対面に転移する現象。
【 裏カーボン 】
数枚にわたって複写を行う伝票などで、複写必要箇所にあらかじめカーボン印刷されている状態。
【 裏白 】
紙の裏に印刷されてないページ。
本によっては扉、目次、中扉などの表面に対して裏は白になることが多い。
【 裏白掛け 】
表側だけ印刷して裏が印刷されないような、版面の掛け方。
【 裏刷り 】
透明なフィルム素材への印刷で、フィルム素材を介して印刷物を見る場合に用いる。
印刷は絵柄の向きや色の刷り順を逆にする。
これにより、印刷面の摩耗、汚れなどが防止できるため、耐久性の必要な印刷物に適する。
【 裏抜け 】
表に印刷したインキの中の成分の一種が紙の裏ににじみ出る現象
【 裏版 】
印刷するときに、用紙の裏面に印刷する版。