「予備」同人誌印刷 用語集
予備とは同人誌の印刷を印刷所に依頼した時の数より、少し多くできる(もらえる)本のことです。
ただし、全ての同人誌印刷所で予備がつくとは限りませんし、数も決まっていません。
予備ではなく予部という場合もありますね。
例えば同人誌を1000冊ご依頼いただいた時にプラスで10冊とかつくのが予備です。
1000冊+予備10冊の合計1010冊
ただ、必ず予備がつくとは限りませんし、その数もバラバラです。
ではなぜ予備ができるのか。
同人誌を1000冊つくるとしてご説明します。
オフセット印刷の場合、1000枚印刷するには紙が1000枚だと足りません。
色の安定や位置の調整などで1000枚以上紙が必要になり、
さらに高速で印刷しているので1000枚以上できてしまいます。
また、印刷から製本が終わり最終的に同人誌になるまでいくつもの工程があるので、
その工程の中で消費する紙の枚数があります。
製本の時に位置を合わせたりする枚数です。
背の位置を合わせたり糊の量を調整したり。
例えば印刷で1060枚印刷します。
製本の折り工程で20枚位置合わせに消費する。
本を仕上げる断裁の時に10枚消費する。
こうすると1060-20-20-10=1010冊
というように1010冊できることになり1000冊+予備10冊になります。
途中の工程で消費が少なければ予備が10冊以上できて、消費が多ければ10冊以下になります。
ご依頼数の1000冊を下回らないように工程を考え、あらかじめ多く印刷したものが最終的に予備になります。
製本がしにくい、装丁が難しいなどの場合はあらかじめ印刷で予備を多めに刷ります。
この予備は運搬中や何かの原因で同人誌が折れてしまったり、
傷がついてしまった本の補充としてお使いいただければと思います。
チラシなど印刷した後に断裁するだけ、という場合は印刷時の予備を少なくしています。
後工程での消費が少ないので。