「モアレ」同人誌印刷 用語集
モアレまたはモワレ(moiré)は、干渉縞ともいい、規則正しい繰り返し模様を複数重ね合わせた時に、
それらの周期のずれにより視覚的に発生する縞模様のことです。
同人誌印刷ではカラーはモアレはほぼありませんが、モノクロの場合は注意しないと出てきます。
モアレは、同一平面上に2つ以上の格子状のパターンが重なり合うことで生じる光学的な現象です。
これは、通常、密度の異なる2つのパターンが重なり合ったときに生じます。
モアレは、印刷物などの画像やパターンが印刷された表面に見られることがあります。
同人誌の印刷においても、モアレはしばしば問題とされます。
これは、印刷されたテキストや画像などのパターンが、
紙の微細なドットパターンやスクリーントーンなどのパターンと重なり合ったときに生じることがあります。
特に、同じ密度の2つのパターンが互いにずれたり、角度を変えたりすることで、
目に見えるモアレパターンが生じる可能性があります。
モアレはしばしば望ましくない影響を与えるため、印刷物の品質を低下させることがあります。
これを避けるために、適切なスクリーニング技術やパターンの選択が重要です。
また、モアレが生じた場合でも、レイヤーを微調整するなどの対策を取ることで、その影響を軽減することができます。
カラー印刷でもモアレが出る可能性があります。
カラーの場合CMYKの4色のインクで印刷しますが、その網点の角度を変えないとモアレになります。
カラー印刷では、複数の色版の網点を重ねて印刷するため、周期的な色模様がみえる場合があります。
このため、各版はモアレが最も目立たないとされる角度に網点を傾けて印刷しています。
単色では45度、CMYKでは、モアレが目立つCMKの3色のうち1色を45度に置き、
これに対して他の版をそれぞれ30度ずつ離しておくのが伝統的な角度です。
そしていずれか2色の中間にモアレがめだちにくいY版を置くようにします。
たとえばM版を15度、K版を45度、C版を75度、Y版を30度。
モアレの出た印刷は極めて見栄えが悪いため印刷においては注意して避けるべき点の一つです。