「感温印刷」同人誌印刷 用語集
感温印刷とは、熱をかけると透明になるインクを使った印刷です。
熱をかける前は黒色で不透明です。
通常の印刷をした上に感温印刷をすると、熱をかけると感温の部分が透明になり、
下地が見えるという印刷方法です。
同人誌ではキャラクターの一部に感温印刷をして、熱をかけると下地が見えるという効果に使います。
仕様としては通常の表紙のように印刷をして、その上から感温印刷をしてPPを貼る。
このようなものが多いです。
熱をかける方法はドライヤーのようなもので熱をかけたり、こすっても摩擦熱で感温部分が透明になります。
PPが貼ってあるので、気を付ければお湯をかけても同じです。
だいたい35度以上になると黒から透明になります。
35度以上ということは、夏の暑い日はどうなるかというと
感温部分は透明になってしまいます。
夏コミとか、暑い時期の同人誌即売会など注意ですね。
暑い場所に置いておくと感温部分のインクが透明になってしまうので、下地が見えてしまいます。
この印刷はコーシン出版さまが得意としているのですが、
ROSA ROZZAでも技術提携をしているため、使うことができます。
通常の表紙では物足りない!
と思った時にいかがでしょうか。
また、感温印刷は同人誌印刷以外でもいろいろが用途があります。
一般的に使われている感温印刷を説明します。
「感温印刷」とは、特定の温度変化に応じて色が変わる特殊なインクや材料を使用する印刷技術のことです。
この技術は、主に温度感知による視覚的な変化を利用する用途で広く活用されており、
セキュリティ印刷、プロモーション、温度計、子供向けの教育玩具などに使用されています。
〇感温印刷の仕組み
感温印刷では、以下のような特性を持つ特殊なインクが使用されます。
感温インク
液晶インク: 液晶分子の配列が温度に応じて変化し、その結果、光の反射特性が変わって色が変わる。
化学変化インク: 化学物質の反応によって色が変わる。
例えば、特定の温度で分子構造が変わり、異なる波長の光を吸収するようになる。
〇感温印刷の用途
セキュリティ印刷
感温インクを使用したシールやラベルは、温度を感知することで正規品と偽物を区別するための防止策として利用されます。
例えば、偽造防止のための証明書やチケットなどに感温インクが使用されます。
温度表示ラベル
温度変化を表示するためのラベルやステッカーに利用されます。
冷蔵庫や冷凍庫の温度チェック、あるいは医薬品の保管温度を確認する際に使用されます。
プロモーション用途
広告やプロモーション製品に感温インクを使用することで、
温度変化による視覚的な効果を活用したインタラクティブなマーケティング手法が可能です。
例えば、手の熱で色が変わるマグカップなどが代表例です。
子供向け玩具や教材
感温インクを使用した絵本やおもちゃは、子供たちに楽しく温度の概念を教えるツールとして利用されます。
例えば、手で触ると色が変わる絵本やパズルなど。
〇感温印刷の実例
感温シールやラベル
これらは、食品や医薬品の適切な温度管理を保証するために使用されます。
温度が一定範囲を超えると、シールの色が変わり、適切な温度管理ができていないことを示します。
感温マグカップ
熱い飲み物を注ぐと、カップの表面に印刷されたデザインやメッセージが変わるマグカップがあります。
これにより、飲み物の温度を視覚的に確認することができます。
セキュリティタグ
温度変化を利用して製品の真贋を確認するためのタグやラベルです。
正しい温度に達すると特定の色が表示されるため、偽造品の識別が可能です。
感温印刷は、そのユニークな特性を活かして様々な分野で利用されています。
温度変化による視覚的なフィードバックを提供することで、製品の価値を高めたり、
実用的な情報を提供したりすることができます。