同人誌印刷 用語集「印刷用語 た」
【 耐刷力 】
一つの版で印刷できる限界の通し枚数のこと。
一般に印刷物の品質が明らかに低下し始めたときをもって、その版の寿命が尽きたとする。
【 退色 】
印刷物、紙などの色が変色し薄くなる現象。
【 ダイリソ印刷 】
新聞印刷に用いられる平版直刷方式の一種。
【 ダイレクト印刷 】
版を作成せずに印刷を行う方式、およびこの方式を利用した印刷システム。
【 ダイレクト刷版 】
フィルム原版を作成せずに刷版を作成する方式、およびこの方式を利用した刷版システム。
【 台割 】
ページ物印刷をするとき、印刷機1台によって一度に印刷されるページ数に、総ページ数を分割すること。
【 高台印刷機 】
平台印刷機の停止円筒型で、紙を圧胴の上側から供給し、フィーダーボードの下に排出方式。ドイツの印刷機に多い。
【 タコ印刷 】
インキ盛りをした凹版版面にゼラチンやゴムなどの球状弾性体を圧着して、弾性体表面にインキを転移させ、それから被印刷体に圧着して印刷する方式。
【 タコ印刷機 】
曲面に印刷する機械。凹版を用い、にかわとグリセリンでできたたこの頭状の弾性体にインキを移し、被印刷体に転写することからこの名がついた。
【 多色印刷 】
製版方法や印刷方法に関係なく、2色以上のインキを使って刷り重ねる印刷の総称を「多色印刷」という。
【 多色凹版輪転印刷機 】
紙幣、株券などの金券に凹版で多色を同時に印刷する枚用印刷機。
【 多色オフセット印刷機 】
多色印刷を行うオフセット印刷機。
【 多色グラビア輪転機 】
多色刷を行うグラビア印刷機。グラビアの印刷ユニットを色数分つなげて構成される。
出版用では表4色、裏4色の8色が一般的で、建材等の特殊印刷では3~8色。
【 多色凸版輪転機 】
多色印刷を行う凸版印刷機。枚葉紙と巻取り紙用がある。
出版用にはほとんどなく、ラベルなどの特殊印刷に用いられる。
【 裁ち落とし 】
本の三方などの四方を裁つこと。
【 裁割り 】
枚葉印刷機で印刷する用紙サイズは、倍判または全判など多面付けが一般的。
一方、折機で折る場合は一面全判または半裁以下なので、印刷用紙をあらかじめ必要サイズに断裁する必要があり、その断裁作業を断割りという。
【 タックバランス 】
オフセット印刷において、ウェット印刷する場合、刷り順によってタックを変化させることにより、重ね刷りが容易になる。
一般的には先刷インキのタックは高く、後刷インキにしたがって低い。しかしながら、使われる用紙、印刷スピード、印刷室温度、インキ量、画線部の面積、インキの湿し水特性などによって変わることがある。
【 ダブリ 】
同一版の印刷画線が二重三重にずれて印刷される現象。
ダブリには単色印刷で起こる単色ダブリ、多色印刷時に起こるオフセットダブリがある。
【 ダブルエンダー 】
ドラム型印刷機において、1ドラムで表裏同時印刷するための装置。
【 ダブルトーン 】
写真原稿を角度を変えて2枚のネガを撮り、2種のインキで刷り重ねたもので、グラデーションの豊富な印刷物になる。
【 タブロイド判 】
新聞判型の一種。通常の新聞判型の半分程度の小型のものをいう。
【 ダミー 】
見本本のこと。
本の出版企画にあたり、製品見本として本文、表紙印刷すべてを行い作製された本。
【 多面焼付け 】
1枚のフィルム原版から版材に繰り返し焼き付けて、同一面に同一の絵柄のある多面の版を作ること。
【 ダルアート紙 】
塗工紙の艶消し仕上げの一つ。
印刷された部分のみ冴えた光沢が得られ、印刷されてない白紙面は半光沢のダル調の仕上がりになる。
【 断裁機 】
積み重ねた紙を所要の寸法に断ち切る機械。
その種類は、おもに裁割りや材料、付属印刷物の裁断に使用される平断裁機と仕上げ断裁に用いられる三方断裁機とに分かれる。
【 タンデム型 】
印刷機や印刷後加工機などにおいて、同型の印刷、加工ユニットを縦型に連結した型。
【 単胴型 】
多色印機の構造の一つ。
1本の大径圧胴の周りに多色印刷版胴がこれを囲むように取り付けられているので、巻き取り紙はこの周りを1回転することにより多色刷ができる。弱いテンションでの印刷が可能。
【 ターンバー 】
巻取り紙印刷機で、紙の流れ方向を変えるためのローラー状の棒。
【 ダンプニング装置 】
オフセット印刷機において、版に湿し水を供給する装置。
【 段ボール印刷機 】
初期の段ボール印刷は、油性インキを用いた凸版印刷で行われていたが、近年は乾燥の速いフレキソ印刷が採用されている。