「型抜き」同人誌印刷 用語集
仕上げたい形の抜き型を作り、紙などを抜き型で抜いて仕上げる加工です。
表1の一部を型で抜きます。
ハート形や星形など。
するとそこに穴があくので遊び紙や本文の最初のページが見えます。
凝った装丁になりますね。
型は自由に形を作れるのでだいたいどんなものでも大丈夫です。
形はどのようなものでも大丈夫ですが、あまり複雑なのは無理なので、
その時は型を作らずにレーザーで紙を抜いたりします。
オーソドックスな型は木の板にカッターのような歯のついた金属をはめて抜型にします。
その抜型を紙の上から落とし紙を抜いて仕上げます。
料理の時にお弁当に入れるニンジンなどを金属の枠で何かの形に抜いたりしますよね。
あれと同じイメージです。
なんでも自由にできるわけでもなく、ある条件があります。
同人誌を作る時は印刷して型抜きしてその後に製本します。
製本の時には表紙を糊づけするのですが、表紙を糊づけするために機械に入れるには
吸盤やローラーで表紙の紙を運びます。
この時に吸盤にあたる部分が型抜きされているとそこが吸えないので紙を運べません。
なので製本の時に問題ないような場所や大きさに型抜きする必要があります。
また、型で抜いてとがった部分があるとそれが引っかかって製本できないという場合もあります。
製本せずに型で抜いて仕上がりという場合には上のような製本のことを考える必要はありません。
カードの台紙やコースターなど一般的にもよくあります。
型は抜くだけでなく切り込みやスジも入れられるので、
折れる部分はスジをいれ一度の抜きで仕上がります。
同人誌の場合は表紙の一部を型抜きするだけでなく、本自体を型抜きする場合もありますね。
製本した後に型で抜き、変わった形の本にすることもできます。
本を開くとハート形になるとか、そのようなこともできます。
一般的には以下のような説明もできます。
印刷物の「型抜き」(かたぬき)とは、特定の形状やデザインの紙を加工する方法の一つです。
通常、特定の形状やパターンを持った刃物や金型を使用して、紙を切り抜いたり抜き取ったりすることを指します。
具体的には、以下のような用途で型抜きが行われます。
〇名刺やパンフレットの形状加工
名刺やパンフレットなどの印刷物には、四角形以外の特定の形状が必要な場合があります。
このような場合、型抜きを使用して円形、楕円形、星形、ハート形などの特定の形状を持った印刷物を製作することができます。
〇パッケージのデザイン加工
商品パッケージや包装箱などのデザインには、特定の形状や切り込みが必要な場合があります。
型抜きを使用して、商品の形状やデザインに合わせた特定の形状や切り込みを加工することができます。
〇パンチ穴加工
書類やファイルなどの穴あけ加工にも型抜きが使用されます。
穴あけパンチを使用して、書類に特定の位置に穴を開けることができます。
型抜きは、特定の形状やデザインの印刷物を製作する際に重要な工程です。
特に、デザイン性や機能性が求められる印刷物において、型抜きはデザインのアクセントを与えたり、
製品の使いやすさや魅力を向上させたりする重要な要素となります。