「シュリンク加工」同人誌印刷 用語集
同人誌やグッズなどを一つづつビニールで包み込む加工。
中身を保護したり、同人誌なら中身が見えないようにすることができます。
「シュリンク加工」は、同人誌や書籍などを保護するための包装方法の一つです。
シュリンク加工の主な特徴と利点について説明します。
シュリンク加工とは
シュリンク加工とは、薄いプラスチックフィルムを同人誌や書籍に巻きつけ、
その後に熱を加えてフィルムを収縮させる加工方法です。
これにより、フィルムが本にぴったりと密着し、外部からの汚れや湿気、物理的な損傷から本を保護することができます。
利点
保護性
汚れや湿気の防止: フィルムが本全体を包むため、汚れや湿気が中に入り込むのを防ぎます。
物理的な損傷の防止: フィルムが表面を覆うことで、擦り傷や軽い衝撃から本を守ります。
販売時の美観向上
新品の証明: シュリンク加工が施されていると、新品であることを示す証拠となり、
消費者にとって安心感を与えます。
見た目の良さ: フィルムが本の表紙をピカピカに見せるため、店頭での見た目が良くなります。
防犯対策
開封防止: フィルムがしっかりと本を包んでいるため、店頭での開封を防止する役割もあります。
開封跡があれば一目で分かるため、防犯対策としても効果的です。
シュリンク加工の手順
フィルム巻きつけ: 本に薄いプラスチックフィルムを巻きつけます。
熱収縮: フィルムを巻いた本を熱収縮トンネルやヒートガンを用いて加熱し、フィルムを収縮させます。
冷却: 加熱によってフィルムが収縮し、本に密着した後、冷却して固まります。
熱によって収縮されたフィルムは中身の形に合ったものになるため、
下の写真のように同人誌のような四角い形のものでなくてもシュリンク加工はできます。
これもシュリンク加工です。
このような製品はお店でもよく見ると思います。
あまり薄い同人誌ですと、シュリンクに負けて曲がってしまうため、
厚紙などと一緒にシュリンクする場合もあります。
また、2冊や3冊をまとめてシュリンクする場合もあります。
一番上の写真は2冊セットでシュリンクされています。
注意点
環境への配慮: プラスチックフィルムを使用するため、環境への影響が懸念されます。
リサイクル可能なフィルムの使用や、過度な包装を避けることが推奨されます。
開封後の保管: 開封すると保護効果が失われるため、長期保管を考える場合は別の保護方法も検討する必要があります。
シュリンク加工は、同人誌や書籍を美しく保つための効果的な方法の一つですが、
環境への影響も考慮しながら利用することが大切です。