ROSA ROZZAは、そこそこいろんな紙に対応できるほうだと思います。
しかし、当社だけでなくオフセット印刷の場合、物理的に印刷できない紙というのがあります。
機械の構造的に無理なのです。
その一つは、
「空気が透けて(通過して)しまう紙」
印刷する前の紙は、この写真のようにきれいに印刷機に積みます。
積んだ紙を1枚ずつ機械に通すわけですが、1枚とるのに、上から吸盤で吸い上げます。
そして数センチ持ち上げた隙間に後ろから空気を勢いよく吹き付けます。
すると紙が1枚だけ浮き上がった状態になり、それを機械の中に運びます。
1時間に1万枚位刷るので、これをものすごい速さでやります。
このような原理で紙を一枚ずつ機械に運び入れるので、空気が通過してしまう紙は吸盤で吸い上げられないのです。
吸っても持ち上がらないか、下の紙まで一緒に持ち上がってしまうか。
具体的には、薄い和紙とかだめですね。
空気が通過してしまう紙はこの構造の機械では刷れないので、1枚ずつ手作業のように刷るしかないのです。
表面が和紙のようになっている紙がありますが、それはオフセット用に作られたもので空気を通らなくしてあります。
そんな話でした。