印刷用語「毛一本」
印刷の現場では「毛一本」という言葉を使います。
これは例えの表現なのですが、どんな時に使うのでしょうか。
カラー印刷での場合をお話します。
カラーは通常、赤・青・黄・黒の4色で印刷します。
この4色がピタリと位置が合っていないとぼやけた印刷になります。
通常はトンボという線で合わせます。
綺麗に4色合った場合はトンボが一本に見えます。
ところが位置がずれていると、その色がトンボから外れて色が見えます。
そのずれ方が「毛一本」と言い、毛の太さ一本分だけずれているという表現をします。
「赤が毛一本ずれている」というように。
毛一本とはコンマ何ミリなので細いイメージがあると思いますが、
そのくらいの精度で印刷をしています。
ご参考になれば嬉しいです。