印刷用語「はり、くわえ」
印刷や製本の現場でよく使う言葉に「はり」「くわえ」という単語があります。
これは非常に重要な言葉で、これがないとよろしくない印刷物ができることがあります。
印刷に使う紙は基本的に長方形。
菱形や台形の紙は使えません。
角が直角になっている紙を使います。
ただ、厳密に言うとその紙によって微妙に大きさが違う場合があります。
ほんのコンマ何ミリとか。
コンマ何ミリでもズレると4色で刷るカラーがぼやけたり、製本した時にずれたり。
そのずれをなくすのに基準なる位置を決めます。
紙の印刷機に入っていく辺、長方形の紙が機械に入っていく一辺です。
これを「くわえ」といいます。
印刷機に入る寸前に紙を左右どちらかの金属板に当てます。
この当たった一辺を「はり」といいます。
ようするに長方形の下と横の辺を基準とすれば紙が多少の大小があっても
基準からの位置が同じであれば印刷したものがずれることがありません。
言葉で説明するのが難しいですね。。。
製本するときはこの「くわえ」と「はり」を基準として断裁します。
すると仕上がった時にずれません。
逆に「くわえ」と「はり」がわからないと製本にかかれません。
なんだかよく分からないお話かもしれませんが、
現場では綺麗な印刷物を作るために、いろいろなルールを作っているというお話でした。