印刷物は無くなるの?
印刷物はなくなるの?
これは印刷業界では常に話題になっていることです。
世の中デジタル化が進み、確かに紙からデジタルに移行しているものも多いですよね。
紙の会社案内を見るより、その会社のホームページを見たほうが早いですし情報も最新。
実際になくなってきている印刷物もあります。
まず辞典。
辞典は厚いし重いし、辞典何冊分も入る電子辞典に置き換わってきました。
辞典は言葉の意味などを調べられれば良いので、辞典を全部読む人はなかなかいませんよね。
調べることができれば別に電子でも良いのです。
趣味で辞典が好きな人を除けば、、、
私の知り合いの製本会社さんでも、辞典をメインにやっている会社は潰れてしまいました。
あと雑誌。
雑誌も発行部数が減っています。
ネットで見れば雑誌を買わなくてもどんどん調べられます。
雑誌もだいたい重いですからね。
辞典も雑誌もその物に価値があるのではなく、調べられれば情報がわかれば紙である必要がありません。
情報がわかれば良いのでデジタルのほうが便利な面が多いです。
さて一方、絵画はどうでしょう。
美術館に行ったとき、デジタルの絵が飾られていたらなんか情緒がないですよね。
絵画は実物だから味があります。
印刷物がなくなるか、と考えた時、
辞典や雑誌のようなその物自体に価値を感じられないものはなくなっていくと思います。
絵画のようにその物に価値があるものはなくなりません。
同人誌も雑誌と違って紙や装丁、加工にこだわったり
その物に価値がありますよね。
品物として持っているという価値感があります。
印刷会社は、情報を伝えるだけの印刷物だけではなく、
その物に価値のあるような印刷物を提供すること、
それが印刷物をなくさないという役割だと思っています。
硬い話になりましたが、ご参考になれば嬉しいです。
ありがとうございました。
同人誌印刷のROSA ROZZA